GLBC 問題解決編 [国際基督教大学高等学校] (2018.3)
2018年3月24日〜26日、国際基督教大学高等学校においてGLBC 問題解決編を実施しました。

2018年3月24日〜26日、国際基督教大学高等学校(以下、ICU高校)においてGLBC 問題解決編を実施しました。

同校のGLBCも5年目、回数にして8回目を数えます。学校側と協働しながら手探りの中で種を探し、少しずつ芽を伸ばし、ブラッシュアップを続けてほぼ完成していた本プログラム。

今回はそのレベルを次のステージへとさらに引き上げるため、生徒の限界スレスレを求める内容へとチェンジすることにしました。彼らの様子を見ながら絶妙な調整が必要で、ヒリヒリした緊張感を伴って過ごす3日間。

特別講師も2人お招きしています。

DAY 1

スタートして間も無く問題解決についてのショートワーク。

「唯一の正解がない問題に自分なりの答えを出す」

テラスのすべてのプログラムに通じるこのテーマを最も深掘りする春GLBCの始まりは、恐れず勇気を持って自分の意見を発信するトレーニング。間違いなくチームで意見が分かれる、とあるお題についてチームでディスカッションする。これを繰り返すことで自分の答えを出すことを恐れない下地を作る。これからの3日間はこのベースができていないと辛いだけの時間になるので徹底的に慣れてもらいます。

さて今回の最終目標はとても内容が重たいため、講義の序盤のこの時点で彼らが取り組む発表内容を伝えました。仮想課題のように思えますがほんの数年前に我々にとってはまさに身近で現実だった課題。いきなりヘヴィです。

夜は特別授業は、クラウド会計ソフトのfreee株式会社・坂本 登史文さんを講師に迎えて
「世界の見方が変わるデータ分析の話」
について授業が行われました。

坂本さんは商品の売り上げや材料費や人件費の支払いといった会社が取り扱うたくさんの数字データ、いわゆる“会計データ”を分析する専門家、いわゆるデータサイエンティスト。そのようにして得られた結果をもとにお客さんへよりよいサービスを提供しています。

DAY 2

2日目の午前は2人目の特別授業、Google Japanのプロダクトマーケティングマネージャー・村口賢一郎さんを講師に迎えて
「Product Innovation」授業
が行われました。

今回のGLBCは覚悟していましたが過去最高レベルの濃度、激しさ、過酷さ、講師も生徒もかなりギリギリです。でも、そこにはライブだからこそのヒリヒリ感と、彼らへの深い愛情と期待があることが伝わればいいな、と切に願ってます。

この日は23:30前には研修会場から生徒を退出させましたが、きっとその後も自主的に作業していたチームが大半だったことでしょう。

残すは1日、ラストスパートです。

DAY 3 (Final Day)

「最終日は6:00から教室を開けるので希望者は作業してください」

6:00からぱらぱらとパジャマ姿のままで集まり、20分も経たずに19名全員が集合。スケジュール上は9:00開始なのに、、、

直感的に「このままじゃ間に合わない」と感じたんでしょう。それでも起きてくるのは数人程度と思っていたらまさか全員。

昨夜行なった中間レビューで計画が甘い、人間味が感じられないとけちょんけちょんにされたことも影響しているのかもしれません。でも夕食後から閉室までの、チーム議論の集中力や熱量、情報の闇の中から光を見つけようと真摯に向き合っていた姿勢には驚かされました。なにはともあれ時間は刻々と迫っています。ここで踏ん張って最後までやり遂げましょう。

頑張れ。

最終プレゼンも無事に終了しました。

今回は参加人数もグッと絞り、課題もシビアに、プレッシャーのレベルも一段アップさせました。生徒たちの葛藤は相当なものだったでしょう。同時に学びや気づきも深かったに違いないと信じています。生徒同様、講師陣もフラフラですが、、、

解散後に、ある男子生徒がわざわざお礼を言いに来てくれた。

「3日間ありがとうございました。すごくタメになりました。質問があるんですが、、、」
「ん?どした?」
「どういう勉強や本を読んだり経験をしたら、中鉢さんみたいになれますか?」
「、、、、やめておきなさい。俺なんて目指すとロクなことないぞ」

私たちのようなオールド世代なんて軽々と乗り越えて欲しい。もっともっと高い道を往け!若者たちの前途に幸あれ、と心から願っています。