聖学院中学校・高等学校の中学2年生向けに、デジタルデバイスを使わないプログラミング授業「数学×アルゴリズム」を実施しました。
土曜日放課後の110分。
数学担当である同校の児浦先生は「本当に役立つ21世紀型・数学的スキルの再分類」を以前より提案なさっていて非常に共感したのをきっかけに実現したこの授業。
名付けて数学思考力Labという企画で、その一環としてプログラミングセクションを共同開発しています。
第一弾の成果が今日の授業。
聖学院中学校・高等学校の中学2年生向けに、デジタルデバイスを使わないプログラミング授業「数学×アルゴリズム」を実施しました。
土曜日放課後の110分。
数学担当である同校の児浦先生は「本当に役立つ21世紀型・数学的スキルの再分類」を以前より提案なさっていて非常に共感したのをきっかけに実現したこの授業。
名付けて数学思考力Labという企画で、その一環としてプログラミングセクションを共同開発しています。
第一弾の成果が今日の授業。
普段テラスが行なっている”デジタルデバイスいらないぜ授業”をアレンジし、丸々半分を新たなコンテンツに差し替え、プログラミングというよりはむしろもっと思考力寄りの「アルゴリズム」へフォーカスさせました。
おなじみであるオセロの駒を使った前半のアクティビティは、普段は省略している「”なぜ”そうなるのか?」の部分を含めて説明しアルゴリズムの導入とする等、ナルホド!!の刺激を促せるような構成に。
オフザケしてる写真ばかりに見えますがこれ全部、アクティビティ中の”マジ姿”なのでお間違えなく。彼らは超真剣、超集中モードです!!
そして後半の主役は黄色いイケメン、お風呂ダックのケヴィン。この「言いなりケヴィン」は、グループでワイワイやりながら、ICTスキルに左右されず、誰もがいきなりプログラミングワールドに触れられるよう設計したアナログ教材を使う授業。
目標とするのはプログラミング”的思考”です。遊ぶうちにif,while,for,functionといったロジックの基本要素を「知識先行」ではなく「利用シーン」に応じて自然と使えるようになります。生きたプログラミング思考、つまり日々の生活に応用できる論理的思考へと繋がるスキルの習得を目指しています。
今回は「言いなりケヴィン」に9問の例題を用意したが、実は発想次第でいくらでもお題を創造することができます。例題をさっさと解いて時間を持て余していたあるチームはそこに思い至ったらしく「自分らで問題作ってやっててもいいですか!?」と言ってきました。
こう言う反応がものすごく嬉しい!!
もちろんOK!!
正直はじめは中学2年生が今までやったことのないだろう頭の使い方、しかも人によっては拒絶反応が出る数学的要素のある内容に2時間耐えられるかとても心配でした。
しかし全くの杞憂でした。
当然、数学の好き嫌いは個人差があったようですが、
「自分で考えるという楽しさを知ることができた」
「あまり脳で考えて、このようなことをやったことがないので良かった。今後も機会があったら嬉しい」
「これから楽しく数学を学ぶために、自分で公式を探してみたいと思った」
「プログラミングは機械だけだと思っていたので、機械がなくてもできるとは面白いと思った」
「全員で考えて、1人で考えたりして数学の楽しさを改めて知ることができた。授業でも今日やったことを活かしていきたい」
「数学の概念に対して興味を持てるようになった」
「チームで協力してできたので良かった」
「楽しく数学を考えることができたのでこれからも続けたい」
「説明してもらったら簡単だったけど自分でその発想を思いつくことができなかった。もっと数学を基礎から応用までしっかりとやることが大切だと感じた」
頭を使うこと自体は嫌いどころか、むしろもっと使いたいとすら言ってくれているのです。
単に、頭の使い所が
・分からない
・身近にない
・強制されるのではなく自ら選択したい
だけなのではないか?
もしそうであるとしたら、、、?
ひとりの大人として、そういった場を提供することへの強い責任や義務を改めて感じさせられました。
“頭を酷使する気持ち良さ”を体感してもらえるような取り組みを、今後もさらに進めていかなくては!!
授業後に書いてもらった30枚のアンケート。授業後も教室に残り、目の前で”宿題”に取り組んで答え合わせしたいと頑張ってくれていた生徒。こうした彼らの表現全てが、私たちの大きな自信と喜びにつながります。
2時間も暑苦しいプログラミングオタク(笑)の授業に付き合ってくれた聖学院の中学2年生の皆さん、はじめから終わりまで生徒について献身的なサポートをしてくれた大学生の皆さん、そしてこのような機会をくださいました聖学院中学校・高等学校及び児浦先生に心からお礼を申し上げます。