FUTURE WORK [武蔵高等学校中学校] (2014.7)
2014年7月3日・4日、武蔵高等学校中学校(東京都練馬区)においてFUTURE WORKを実施しました。

2014/7/3-4に、私立武蔵高等学校にて、キャリアガイダンスの一環として高校一年生170人を対象に、弊社のプログラム「FUTURE WORK 〜未来の仕事は自分で創れ〜」を実施させて頂きました。

イノベーション(=新結合)の考え方、アイデアを仕事にする条件などを伝え、後は生徒たちが自分たちの発想を膨らませて、投資家に扮した講師、担任たちにプレゼンテーションを行いました。

今回も多くの気付きがありましたが、特に感じたのは以下の二点でした。

★抽象力★

武蔵高等学校は進学校としても有名ですが、校内で山羊を飼ったり、早い時期から英語以外の第二外国語を選択し積極的に異文化に触れるなど多くの機会が生徒に与えられています。その影響か、生徒たちが出したアイデアは全40チームとも全て独創的なものでした。「超軽量化したリサイクル可能な医療機器」「世界中の著作権切れのアニメを交換して語学や文化を学ぶエクスチェンジプラットフォーム」「日本縦断豪華列車の旅」「睡眠を活かす技術」など、果ては「漫画ラーメン」(読んだ後にお湯をかければ食べられる。食べられる植物から紙素材を作り、他食品にも展開。インクは出汁になるらしい)まで。アイデアもさることながら、講義で得た知識を自分のなかで咀嚼、抽象化し、完全に自分のものとしていました。社会人向け研修でも感じることですが、想像力や抽象力が弱い人ほど、すぐに「具体例を教えてください」という質問をします。抽象力が高い人ほど応用がききます。抽象力を鍛えるには膨大かつ広範囲なインプットや経験が必要なのかもしれない、と思い至りました。

★知的忍耐力★

今回は講義時間の関係上、通常45分はかかるアクティビティ時間を25分に短縮しました。この短時間に生徒たちは4人一チームでアイデア出し/議論/決断/資料作成/ブレゼン準備まで行いました。学校のご協力でiPadを10台用意しましたが、初めて触る生徒もいましたが、全体の2割くらいのチームがiPadにインストールされていたソフト(Keynote)を使ってプレゼンテーションを行っていました。使い方をレクチャーしてないのにも関わらず、です。デジタルネイティブ世代には使い方を教えるよりも活用する機会を与えれば勝手に学んでいくのだな、と思いました。また、残り数分という厳しいプレッシャー下においても、諦めることなく全力で取り組む知的闘争心/忍耐力は目を見張るものがありました。最後までやり抜く力の大切さを改めて実感いたしました。

今回も実り多い機会となりましたが、引き続き多くの若者に提供できるよう、まい進して参ります。