暗号を制するものが情報を制する100分間 [聖学院中学校・高等学校] (2017.10)
2017年10月28日、聖学院中学校・高等学校において数学の特別授業“暗号を制するものが情報を制する100分間”を実施しました。

聖学院中学校・高等学校の希望者を対象に開かれる数学思考力lab。

“数学スキルの再定義”を旗印に同校の先生が推進・実施するプロジェクトで、伝統的な数学とは別に「生きた数学」を身に付けることを目指しています。私たちはこれまでプログラミング分野の授業プログラムを提供してまいりましたが新たに暗号授業(中学2年生向け)のオファーをお引き受けすることになりました。

当初、タイトルを「暗号を制するものが情報を制する100分間」としていましたが暗号というキーワードは伏せておきたいと考え、授業用のスライドには「秘密を守る100分間 ~君は本当に秘密を守れるか?~」と記載しています。

この日のトピックはやや難しめだったこともあり趣向を変えて教室の照明は落とし、机と椅子を取り払いリラックスした環境を作りました。

はじめに暗号の目的や役割、仕組みについてさらっとインプット。

身体を使った軽い暗号アクティビティやシーザー暗号といった基礎的な体験を通じて身近なものとして捉えてもらいます。

そしてオリジナル暗号アクティビティ「7セグ暗号」に挑戦してもらいました。

7セグとはデジタル時計の数字でよく見る7本の線で構成された7セグメントディスプレイのこと。この7セグの表示装置を暗号に使うテラスオリジナルのアクティビティ。車の運転をしながら思いついたアイディアです。いまの車は速度表示がタコメーターじゃなくてデジタル表示なんですね。

ビット演算というコンピューティングの要素も組み込んでいるため見た目のシンプルさに比べて割と大変(面倒臭い)なのですが、皆さんウンウンと試行錯誤しながらなんとかやりきっていました。すごいなあ。

その後はインターネットを支える暗号技術の基礎を解説し、安全な情報のやり取りをどのように実現しているかを体感するアクティビティを実施しました。

暗号の歴史は古く、これまで人類は知恵を絞り暗号技術を発達させてきました。現在広く使われ信頼されている暗号技術も100%の安全性が保証されているのではなく、「『ほぼ』安全である」と分かっているに過ぎず、安全であるに違いないという信用の上で成り立っているものです。もしかしたら数年後、さらに安全性を高めた全く異なる技術が生まれる可能性も十分考えられます。

今回の受講生がその発明者になっていたら、、、なんてね。