11月24日、サレジオ学院中学校・高等学校におきましてテラス特別講師・飯高 直人さんによる講演「自分の生き方」を実施しました。テラスの通年型プログラム「未来塾」の一環です。
「未来塾」は問題解決に関するさまざまなトピックを1年間掛けて学ぶプログラムで、年度の最終回では生徒自ら設定した課題に対する成果をプレゼンテーションすることが求められます。
今年度は同校における3期目の取り組みです。希望者向けの授業であるためか生徒には常にモチベーションを高く持って参加してもらうことができ、アウトプットのレベルも年々向上しています。
そのような未来塾プログラムの1コマを使った今回の講演。
飯高さんは現在、中国で人材コンサルティング事業を営んでいらっしゃいます。
毎週のように日本と中国とを往復し、両国のビジネスの架け橋をしている今の姿を見れば大変精力的な印象を受けます。
しかしここまでに至るには決して真っ直ぐな道ではなかったこと、自分ではどうにもならない運命を変えられるのは自分の強い意志でしかないことを、歩んできた具体的な経験を交えながら中高生たちへ伝えてくださいました。
10歳では中国に住む。16歳では自転車で大陸を横断する。20歳の成人式では「全く成人した実感がなく」40歳こそが俺の真の成人式だと勝手に決断し、本当に40歳でその全ての目標を叶えた実現力。
その自信が糧になり現在の姿がある、と。経験した人にしか伝えられない力強いメッセージがいくつも、いくつも込められていました。
実は飯高さんは同校の卒業生で、つまりはOBから在校生へ贈る言葉のような形になった今回の講演。彼にとっては特別な想いがあったと言います。
同校は神奈川県有数の歴史ある中高一貫進学校ですが、「こんな生き方をしてるけど人生楽しんでいるヤツが自分の学校の先輩にいる」「正しい生き方なんてない、自分が選んだ道が正しい生き方になるだけだ」と後輩たちに伝え、自分に自信を持ってほしいと願っていらっしゃいました。
この講演を聴いた彼らがメッセージの真の意味に気付くのはもしかすると数年先、十数年先、いや忘れてしまう人もいるかもしれません。
いつの日か彼の言葉が皆さんのたった一人にでも、届いてくれることを心から願っています。
飯高さん、本当にありがとうございました。