東京・駒込の聖学院中学校・高等学校におきまして11月21日から2週間に渡り実施した問題解決授業「不確実時代を生き抜く授業〜イノベーション力&地頭力を磨く〜」。
後半となる12月3日・4日のテーマは「地頭力を鍛える〜論理的思考トレーニング〜」です。
(前半の模様はこちら)
そのテーマ内容は【コンピュータもプログラミングの経験も必要ない「情報」の授業】。
というのも今回の受講生は文系のクラスで「少しでも理系のテイストがしたら拒否反応が出るかもしれない」(ご担当の先生談)と、情報の授業をするにはいきなり難しい条件が。
そこで今回の地頭力プログラムは「情報のようで情報でない、少しだけ情報の授業」を裏テーマとし、誰もが等しく取り組める情報の授業を目指して行なわれました。
まずは「『論理的』って何?」というテラスおなじみの言葉の定義から入ります。
その後はコンピュータ「ではない」いろいろな教材を用いつつ、与えられた課題に含まれる情報をいかに整理・処理して論理的に、かつ正確にゴールへたどり着くか。頭をほぐす思考トレーニングです。同席なさっていた先生も一緒にトライしていました、嬉しいですね!
しかしこの辺で(これって理系の授業じゃね?・・・)と気付く生徒がチラホラ。気にせず進めます(笑)
最後のチャレンジは論理的であるために必要な3つの要素を挙げ、それを元に身近な物事についてのルール作りをするアクティビティを各チームで行ない、最終プレゼンの準備をします。
ルール作りというのは実は究極の論理性が求められるもので、あらゆるケースにも対応しなければならず、かつ公平性も求められます。物事を円滑に進めるためには欠かすことができません。
このアクティビティの時間は非常に短く設定されかなりタフな頭の瞬発力を求めるものでしたが、得意でないかもしれない分野にも関わらず全チームがしっかりと発表していました。
自分の得意・不得意を表面的な分類で決めてもらいたくない、と私たちは考えています。
今の時代、あらゆる物事は様々なジャンルの要素が複雑に絡まりあっています。文系・理系と単純に分けれらるものは却って少ないでしょう。
不得意と感じていることの中にこそ、かけがえのない金の原石が眠っているかもしれません。
今回、最後までチャレンジしてくれた聖学院高等学校2年生A組・B組の皆さんに心からの拍手を贈ります。
最後に授業の開催に向けてご尽力くださいました先生がたへ心よりお礼申し上げます。ありがとうございます!